大学生準即―最後のフールズ・メイト―
2013年某日
3週間ほど前になるだろうか。
yuuはかのじょに声をかけた。
「こんばんは。この辺で一番ピクニックなリュック背負ってるね。めっちゃ似合ってるやん。」
持ち物いじりは当然のシカト。渋谷ではよくあることで。
「これから登山?やる気ねぇな。そんなヒールじゃ登れないぜ。高尾山は道玄坂とは違う」
「君みたいなギャルっぽい子って,ヴィトンのバッグとかもって全然似合ってないのがありがちなパターンじゃん?」
「君は違うね。自分をもってる。」
「分かるよ。だって俺もちゃんと自分で選んで生きてきたから。で,今日も自分で君を選らんで声をかけた」
くすっと笑い、かのじょは応答した。
「いきなり熱く語らないでよ」
渋谷のスクランブル交差点。
かのじょは、間違いなく8―学校で一番かわいいレベル―だった。
迷わなかった。
声をかけた、
タレ目な笑顔に、yuuは一瞬で魅了された。
20分和み、ナンバー・クローズして放流した。
今日は、かのじょとのアポだ。
アポがこんなにも待ち遠しいものであることを、久しく忘れていた。
続きを読むある種の即系ナンパ礼讃
即系ナンパでもいいじゃん。
もっとも、
自分が肯定あるいは承認されることを目的とした即系ナンパは、無益だと思うが。
即から承認は得られないから。
即という関係は、見知らぬ人々の間での関係でしかない。他方、承認は、見知らぬ人々の間で交換される価値じゃない。
承認は、名前とユニークな物語を抱えた有名の人だけが与えることができる価値である。
自分の両親、好きだったあの子、会社のあの上司、仲のいいあいつ、こういう人たちからの肯定が、承認である。われわれが欲するのも、漠然とした「承認」ではない、有名のあの人からの承認である。
名前をもったあの人はみんなユニークな存在である。そういう人たちからの承認は、ユニークネスを欠いた匿名の穴からの「承認」とは代替不可能である。即った子の名前と声を、あなたはいったいどれだけ覚えているだろうか?
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αフィメイルを攻略するヘッドピンはどこか?
"Atraction is not a choice"
魅了は選べない。
ミステリーが好きな言葉だ※1。
人間は、感情によって行為へと動機づけられる。
理由/理性は、その決定を事後的に正当化するための方便である※2。
だから、魅了は選択の問題じゃない。
「あの子いいな。」
「かれが気になる。」
こう思った時、人々は、合理的な熟慮を得て魅了されることを決定しているのではない。
それは、選べない。そう思ったときは既に、魅了されてしまっているのだ。
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渋谷&六本木でナンパ、3P2即―未知の世界へ―
2013年某日
21:30渋谷に到着。
高スペ限定ストリートナンパを開始した。
これは、プロジェクト六本木の一環である。
プロジェクトでyuuが狙う女性は、外見が8以上の高学歴αである。
yuuは、8―学校で一番かわいいレベル―以上の女性に慣れていなかった。
六本木クラブColoR(カラー)とストリートでナンパ6即―障害を排除せよ―
2013年某日
六本木交差点。
信号が青になると同時に、群衆が流れだす。
笑顔の群衆だ。
きっと、いい夜になる。
金曜日の六本木は、そんなかれら・かのじょらの期待をしっかりと受け止めてくれる。
俺は、金曜日のこの街が好きになっていた。
そのようにして流れる人々の中に、少し浮いた感じの2人がいた。
アウラが、ギラつきを隠せないようであった。
視力が悪い俺でもすぐに判る。
かれらはasapenとケチャだ。
いつもの握手をして再会を喜んだ。
asapen御用達のワールドスターカフェ※1。
メンバーは、asapen、ケチャ、レビロト、サン、yuu。
プロジェクトの話をした。
αメイルとαフィメイル―容姿端麗、高学歴の女性―が交差する市場がある。
俺達は、そこに乗り込む。
普通のサラリーマンが、αたちに戦いを挑む。
どうする?
答えが出なかった。
そもそも、俺達は市場にリーチする術をもっていなかった。
どうやってリーチするか。
リーチした後に、何を武器として戦うか。即系落としの雰囲気は通用するのか。PUAメソッドは通用するのか。
まずは、調査からスタートすることに決めた。
仮説を構築するために必要な最小限のデータを集めよう。
終盤には、准教授さんも顔を出してくれた。そのストイックさは、相変わらず、全員の度肝を抜いた。
3人と別れた俺達は、六本木のクラブcoloRへと向かう。
目的はもちろん、ナンパである。
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フィールドレポート済のクラブリスト
六本木クラブナンパ: vanity, muse, color
渋谷クラブナンパ: camelot
その他クラブナンパ: ageha, W