ナンパ,あるいは偶発的に出会った女性を魅了するという行為について

このブログに露呈した下劣な思考が,あなたには見えているでしょうか?

六本木クラブvanityでナンパ―かれらはチームだった―

2013年3月8日(金)

 

21:30

外の空気は暖かく、今夜の出会いの素晴らしさを予感させた。

女性との出会いではない。

あの有名なナンパブログ、六本木でナンパしながら起業するブログを執筆しているasapenさん&ケチャさんと合流するのである。

 

 

 

 

 

 

ナンパをテーマにしたブログは、無数にある。

これらのナンパブログは、次の2類型で整理することができる※1。

 

1つ目が成果報告型であり、2つ目が経過報告型である。

 

成果報告型は、その日のナンパの成果を綴っている。

極端な例では、「新宿で21時からスト。スト値4と即」というように。

この種のブログは、ナンパのプロセスや、そのプロセスを生んだ背後にある(はずの)思考についてはほぼ沈黙する。※2

 

経過報告型は、ナンパのプロセスの記述に重点を置く。

ターゲットにアプローチして、オープンし、魅了し、クローズする。

これはナンパの4つのフローである。

このフローをどのように形成したのか。

なぜそのように形成したのか。

各段階で、ターゲットとの間にどのような攻防が繰り広げられたのか。

その中で、感情がどのように揺さぶられたのか。

どのように思考の回路をたどったのか。

経過報告型は、これらのことについて雄弁に語る※3。

 

数の上では、成果報告型に寄ったブログが多い。

経過報告型は少ない。圧倒的に。

 

ここに需給ギャップが生じる。

「どこでナンパしようか。」

「どこでナンパしたら即れるんだろう。」

「どうやったら即れるんだろう。」

「そもそも、どうやてナンパすればいんだろう。」

このような疑問に対する答えを求めている人がいる。

検索エンジンからナンパブログにランディングする人たちの多くは、このような人である。

かれらは、ナンパのノウハウや、そのノウハウを支える思考を知りたいのである。

 

実際に、yuuもそうであった。

ザ・ゲーム』は、ナンパの大きな方向性を示してくれた。

ザ・ゲーム』が描くストーリーを、実践にどうやって落とし込んでいくか。

そもそも、落としこんでいる人は日本にいるのか。

 

このような疑問をいだいていたときに出会ったのが、asapenさんのブログだった。

綿密で華麗なナンパ戦略。それを裏付ける理性/理由。数々のルーティンの実践。それらを彩るウィットに富んだストーリーの描写。

 

目の前の霧が晴れた瞬間だった※4。

 

面白いナンパブログはいろいろある。

yuuもいろいろな方のナンパブログを購読させていただいている。

その中から、ただひとつだけ人に紹介するなら?

「六本木でナンパしながら起業するブログ」であると即答する。

 

今夜は、そのブログを執筆するasapenさんとウィングのケチャさんとの合流だ。

レビトロと落ち合ったyuuは、期待に胸を高鳴らせて六本木へ向かった。

 

『ザ・ゲーム』よろしく、2人を「パーティーでもしてたのかい?」でオープンしようか。

少し早くついたyuuとレビトロはこんなことを話つつ、ストを打ちながら2人を待つ。

 

 

 

 

 

「こんばんは。」

 

 

振り返ると、2人の青年がそこにいた。

爽やかで知的な笑顔。

 

 

 

どういうことだ。オープンで魅了するなんて『ザ・ゲーム』には載っていなかった。聞いていない。

 

 

 

握手を交わす。

最高の出会いだ。

予感は確信へと変わった。

 

入場前に、腹ごしらえがてらパスタ屋へ。

4人でナンパについて語る。

どうしてナンパをやっているのか。

ナンパ市場/戦場の現在はどうなのか。

来るべきナンパコミュニティ。

ナンパについて語るasapenさんとケチャさんのは、口調こそ穏やかであるが、真剣そのものだった。

2人の言葉は、普通の人では到底たどり着けないような深い思考と、その思考を実践に昇華してきたストイックな経験に裏打ちされていた。

負けた。完敗だった。俺たちはまだまだ甘かった。

しかし、yuuとレビトロのテンションは上がった。

圧倒的。

こんな言葉がぴったりの2人に出会えたことが、ただ嬉しかった。

 

23:30

朝の7時ころに再び落ち合うことを約束し、vanityに入場。

ハイタッチを交わしドリンクを注文した4人は、2組に別れた。

 

 

フィールド分析

23:30にしては、人が多すぎる。この前にイベントでもあって、その参加者が残っているのだろう。その参加者とおぼしき女性たちはターゲットから除外する。

かのじょたちは知り合いの目を気にするはずであり、連れ出しの確度は低い。

今回は、さらにターゲットが限定されることが予想できた。

asapenさん&ケチャさんという強力な競合の存在である。

2人がアプローチしたターゲットにyuuとレビトロレベルが手を出すのは、船に乗らずにレッドオーシャンに飛び込むようなものだ。

2人よりも早く、高スペ案件をみつけて声をかけるのだ。

そして3時までに連れ出さなければならない。

時間は限られていた。

2人組を連れ出し、レビトロとお互いで2即ずつ達成する。

この目標を達成するためには、選択と集中が必要である。

 

声掛け開始

ダンスフロア付近を移動中の2人組に声掛け。

オープナーはの言葉は何でもよい。

言葉の選択よりも、相手を止めることが重要であった。

 

「待った?」

2人の肩を抱き、強引に声掛け。

オープン

「待ってたよーもう酔っぱらちゃった」

2人のうち1人は、そういってyuuに寄り添ってきた。

 

連れ出せる。

 

さっそく2人を分離して、1対1でなごむ。

目的は、即れる確度をより正確に測ることである。

手段は、店内ギラ。

 

しばらく和んだ。

ダンスフロアに紛れながら、キスへのフェイズシフトを図ろう。

 

と思いきや、かのじょからキスをしてきた。

不意をつかれた。

 

調子が狂ったのか。

いつもならここでネグった。

今回はフツーに答え、フツーに連れ出し打診をしてしまった。

PUAは、常に例外でなければならないのに。

「今日は朝までいるって決めているの」

答えはnoだった。

 

キスは必ずしもIOI(脈ありのサイン)ではない。

こんなこと、分かっていたはずだ。

クラブでのキスなんて、ドリンクよりも安いものだ。

なのに、今回も当てにしようとしていた。

 

しばらく粘るが、当然成功しない。

放流。

サンクコストを短くするための損切りだ。

今回は少し長くかけすぎた。

かのじょ1人だけで、30分以上使っていた。

 

レビトロと再び合流するまで、ソロで逆3祭り。

その合間に、asapenさんとケチャさんのピックアップを観察した。

相変わらずの笑顔。

asapenさんの落ち着いた振る舞いと、ケチャさんのボディランゲージを交えた軽快な(当然、聞こえていなかったが雰囲気からわかった)トーク。

ターゲットの2人の表情から、かのじょたちが2人に魅了されていることが看守できた。

 

1:30

レビトロとともにしばらくソロ活動後、合流。コンビでナンパをする。

asapenさん&ケチャさんコンビと、yuu&レビトロコンビのひとつの違いは、

オープン後の和みの形式にあった。

asapenさん&ケチャさんは、4人で和む。1対1にもちこむのは、クローズのときのみだ。

yuuとレビトロは違った。

オープン後、すぐ1対1に持ち込む。

 

翌朝、asapenさんとケチャさんの話を聞いて納得したのだが、俺たちのやり方は、即狙いの手法としては結論として失敗だった。

1対1で和めば、それだけ濃い和みができる。コンビの相方やターゲットの相方の反応を気にすることなく、目の前の相手に集中して、正確な価値提示ができる。ゆえに、準即に持ち込めば失敗することはほぼない。

しかし、即につなげるための連れ出しでは、かならずつまずく。

友達グダだ。

1対1で和んだ結果、俺達が双方とも魅了できればよいが、必ずしもそれがうまくいくとも限らない。友達のことが気になって、ターゲットが自分との会話に集中してくれないこともある。

このようなこと、これまでも経験してきたはずだった。

いや、実際に経験していた。

しかし、yuuとレビトロは、はいつの間にか考えることをやめていた。

そこそこうまくいっている現状に満足して、反省し、改善のための仮説を構築することを怠っていた。

完全に思考を止めていた。

俺達は、PDCAを回していなかった。

惰性の自動操縦になっていただけだった。

ルーティーンが、文字通りのルーティーンとなっていた。

 

asapenさんとケチャさんのコンビは、順調に連れ出していった。

一方のyuuとレビトロは、結果として連れ出しには至っていなかった。

疲労が襲ってくる。

俺達は、いつのまにかベータメイルの冴えない雰囲気を発していた。

 

「ストリートに出よう。」

 

起死回生、ストからの連れ出しを狙う。

 

地獄だった。

花粉に殺されそうだった。

実際に、レビトロは花粉に殺されて戦意を喪失していた。

タイミング悪くレビトロの友人が登場し、話し込む流れに。

yuuはソロでmuse方面へむかった。

ガンシカの嵐。

相変わらずの花粉の荒らし。

なんとか1バンゲするも、連れ出しならず。

 

ここでも完全に戦術の選択を間違えた。

花粉が大量に飛散することくらいは事前に分かっていたのに。

 

6:30過ぎに、asapenさん&ケチャさんと再び合流した。

2人は2即ずつ決めたようだった。

やはり圧倒的だった。

そして、かれらは素晴らしきパートナー同士だった。

asapenの即は、ケチャさんの即であった。

だからかれらは、「2即ずつ」とは言わずに「4即」と言う。

相手の中に自分を感じ、相手の即を心から喜べる。

単なるコンビではない。かれらはチームである。

その点、yuuとレビトロはまだまだコンビであった。

チームにならなければ。

 

 

 

レビトロ、結婚しよう。

 

 

 

 

チームの重要性、ネトナンの是非、とんでもない高スペの壁、ストリートへの誘い。

いろいろな話を聞いた。

やはりかれらはストイックであった。

 

「yuu、主体的じゃないよ。」

asapenさんに言われてふと思った。

 

『ザ・ゲーム』の中に、ナンパをテクノロジーと称する場面がある。

 

あれは間違ってる。

 

ナンパは、テクノロジーではない。

アートである。

 

テクノロジーは普遍的であり、属人性が弱い。

どこでだれがやっても、同じ入力から同じ出力がでる。

 

アートは違う。

アートは、高度に属人的な技である。

asapenさん&ケチャさんチームと、yuu&レビトロのコンビとは、きっと同じルーティーンを使っているだろう。

しかし、それがもたらす結果は異なる。

ルーティーンを文字通りのルーティーンにしてはいけない。

自分のフォームを顧みず、闇雲に続ける素振りは、実際の打席につながらないただの惰性である。

ナンパのルーティーンも同じだ。正しい戦略と戦術を選べているか、もっと効果的な選択はないか、いまのやり方でどこか間違っているところはないか。

 

yuuとレビトロは、惰性の虜だった。

今日なんて、目標をお互い口にし合っただけで、戦略と戦術の確認もしていなかった。

思考を止めてはいけない。

「PUAは、常に主体的でなければならない」

 

7時半ころ、asapenさん&ケチャさんと握手をして再会を誓い、帰路についた。

 

今夜は、成果はあがらなかった。

しかし、最高の起爆剤を食らった。asapenさんとケチャさんは、俺たちのあるべき姿を思い出させてくれた。

俺たちの成長カーブは、再び角度を増していくであろう。

レビトロと今後の成長を約束した。

 

疲れ果てていた。が、心地よい高揚感に踊らされていた。

ホームで高スペに目がとまる。

自然と声をかけた

 

 

 

 

 

 

ガンシカが優しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※1

もちろん、きれいは2類型とはならない。すべてのナンパブログは、成果報告型と経過報告型を両端においたスペクトル上のどこかに位置していると言った方が正確かもしれない。

※2

もしかしたら、「語りえぬことについては沈黙」せざるをえないだけなのかもしれないが。本能だけでいける人もいるだろうし、かれらにとってナンパに戦略なんて必要なく、戦略についてあれこれ考えることはただのカテゴリーミステイクであろう。

※3

このブログも、経過報告型であることを狙っている。が、中途半端に終わっている。ごめんね〜許してね〜いつも読んでくださっている方々、本当にありがとうございます。もっと充実させます。

 

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成果: 4バンゲ

コスト: ¥4,000

目標達成進捗: 11/30

 

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