クラブWでナンパ―名古屋からフィールド・レポート―
121230
28日のvanityで2012年のクラブ活動は終わったはずだった。
ストでも成果が出せたし、yuuは若干の満足を覚えて帰省していた。
帰省中にもバンゲ。24才看護師の8。彼氏がいる。これ以上の発展は狙わない。
ウイングのレビトロは、30日にageHaに乗り込むという。
かれのウイングの俺は?
じっとしていてよいわけがない。
yuuは名古屋のクラブに乗り込むことにした。
今日のウイングは、予備校時代からの悪友であり、今は某金融で働いているゴールドマンさんである。
ゴールドマンさんも、同じタイミングで帰省していた。
20:00名古屋駅で待ち合わせ。
ハイタッチで久しぶりの再開を喜ぶ。
一般職の女性を食い散らかすゴールドマンさんは、相変わらずの極悪っぷりであった。
栄という街に向かう。
栄は、東京でいうと渋谷に近いポジショニングを図っている街である。
若者が多く、眠らない。
バルに入ってシェリーを煽る。
「yuuがクラブとは。あれほど研究に打ち込んでいたお前は、世界で最もクラブに行かなさそうな奴だったのにな。」
ゴールドマンさんに言われた。
「死んだまま生きていくのはやめたんだ。」
高スペ発見。クラブ事情をインタビューがてら声掛け。
この栄には、ふたつのナンパ箱があるようだ。
1つめはiD。年齢層低い。がら悪い。本日はイベントで激混みの予感。フロアが5つあり、かなりの大箱のようだ。
2つめはW。iDよりは年齢層が高い。20代前半〜30代前半までが集まる。
ここで衝撃の情報が。名古屋のクラブは1時で閉まるらしい。
東京では1時からが本番だというのに。
急いでクラブに向かう。
ちなみに、このお姉さんからのナンバー・クローズは失敗した。
俺たちの年齢からすると、本日のフィールドはWにするのが合理的なようだ。
21:00、2人はWに乗り込んだ。
フィールド分析
男女比 男:女=3:2
女性のスペックは高い。6~7がボリュームゾーンで、8もかなりいる。
女性も男性もオールジャンルいる。
女性は、メイク強めのお姉系がやや多いか。
22時ころからかなり客が入り始める。
Wは不思議はクラブだった。
箱自体はでかい。camelotサイズが2フロア。
なのに、ダンス・スペースはかなり狭い。vanityのダンス・スペースほどの大きさしかなかった。
それ意外の場所には、テーブルと椅子が並んでいる。
ストレスなく歩き回れる。
ナンパ箱。のはず。
たしかにナンパは行われている。
が、退屈そうに話している高スペがごろごろいる。
声をかけようかどうか躊躇している男が多数いた。
最高の環境だ。
1組目
入場して2分で1組目に声掛け。
「名古屋の人?名古屋のクラブって1時で閉まるって本当?」
間接法でオープン。
東京で流行っているゲームといって、いつもの5回の嘘ゲームを繰り出す。
フックした。
かのじょたちは証券会社に務める24才の2人組み。
6&7。
yuuが6を、ゴールドマンさんが7を担当。
順調にナンバー・クローズ。
6月に東京に来るらしい。
遥か先のことだが、その時に遊ぶ口約束を交わす。
2組目
冷えきっているダンスフロアに突入。
2人で踊り狂う。正確には、飛び跳ねただけ。2人ともまったく踊れない。
しかし人が集まってきた。
Flo RidaのWhistleがかかったところで、踊っている中で一番スペックが高い3人組にアプローチ。
7&7&8
「あ、ホイッスル・ベイビーいた!名古屋の人はホイッスル吹くのがうまいって本で読んだんだけど、お姉さんたち俺たちのホイッスル吹いてくれない?」
「えwwwwww」
ノリにまかせて下ネタ全開で絡んでみた。
が、意味が通じていない模様。
なんとかウケてオープンできたので、しばらく一緒に踊る。
俺は8を狙った。
知らない曲が連発されてきたところで、疲れ気味になっていたターゲットを剥がす。
「熱そうだね。俺も熱くて疲れちゃった。少し向こうで休もう。」
手を引いて離脱。
成功。
ドリンクを飲みながら話す。
かのじょは22才。Aカップ。俺の地元の隣の市出身だった。地元トークで盛り上がる。
で、東京で流行っている(嘘)5つの嘘ゲーム。
いつものルーティーンの自動操縦。
「名古屋のクラブは、入って3分でキスできるって効いたんだけど、本当?」
「え〜なにそれ嘘だよwww」
「じゃあこっち向いてごらん。本当にしよう。」
キス。
ノーグダ。
パイ。
までいただいたところで友達が来た。
ゴールドマンさんはフックできなかったようだ。
パイもみされていたところを友人に見られたかのじょは気まずそうだった。
ここをフォローしつつ、かつ3人を相手するだけの自信がなかったyuuは、
やむなく放流した。
このあと再会したら連絡先を交換しよう。
結局再会することはなかったのであるが。
3組目
大人数で来ている女性に声をかけるため、仲間を探した。
地蔵しているイメケン2人組に声掛け。
初めてクラブに来たようだ。
2人とも俺と同い年だった。
「やり方を教えてください。」
こう言われたら引き下がれない性分のyuuとゴールドマンさん。
「ナンパで最初に重要で、しかも一番重要なことがある。
3秒ルールだ。
いいなって思った女性を見つけたら、3秒以内に声をかける。
3秒よりも長い時間を置いてしまうと、勝率は半減する。
こちらの自信の無さが伝わってしまうし、向こうも警戒するからだ。
まずはここのルールを遵守するところからだ。
今から俺たちがそれを見せる。
どれか、よさげなターゲットを教えてくれ。
3秒でアプローチする。」
たかし&まこと、普段自分が実践できていないのに、偉そうなこといって申し訳ございませんでした。
たかし&まこと「あれ行きたいです!一番かわいいのいただいてください。」
4人組のセットがいた。
8&7&4&2
上から下までオールスターか。
「やってやろうぜ。」
俺たちはハイタッチを交わした。
ゲームのスタートだ。
アプローチ。
ターゲットまで3m。
が、何もいいオープナーが思いつかない。
やばいやばいやばい。
苦し紛れに何か言ってやった。
「お〜りえ!めっちゃ久しぶりやん。めっちゃきれいになったね。
りえもこち帰ってきとったん?」
「え、誰wwww私りえじゃないしwwwwwお兄さんだれやんwwwww」
「本当だ。別人だ。しかし綺麗やな。これは結婚しよう。」
「wwwwwえ、もう?wwwwwwいいよwwwwwww」
何故かオープン。神様ありがとう。
1対1の会話に持ち込む。
俺が8を、ゴールドマンさんが7を担当。
たかしとまことは・・・誠に申し訳ございませんでした。
8の彼女は26才の看護師。
yuu「彼氏は何人いるの?」
かのじょ「今は35人くらいかな?」
yuu「なかなかいい数字だね。でも惜しい。俺は365人だ。」
チャラい冗談を交わしながら打ち解ける。
「世界で一番チャラいゲームを教えてあげるよ。」
5つの嘘ゲーム。
「チャラい」を連発される。
大学院での研究の話をして、真面目な一面も見せておく。
ここまでの段階で、IOIは多数確認できていた。
寄りかかってくる姿勢、ボディタッチ、相手からの質問の増加。
ゴールドマンさんに目をやると、いまいちフックしあぐねていた。
たかしとまことはいつの間にか離脱しており、2&4は明らかに不機嫌そう。
やばい。視野が狭すぎた。
2&4に話をふる。
2&4「踊りたい。」
yuu「ダンス上手そうだね。俺たちと勝負しよっか?」
運良く、知っている局が垂れ流されつづけていた。
しばらく踊った。
yuuは激しく体力を消耗していた。あつい。
「yuuくんすごい汗〜代謝よすぎww」
そういいながら手のひらで俺の汗を撫でるかのじょ。
フェイズ・シフトOKの合図だ。
バーカウンターに連れ出す。
会話をしながら、現状を確認。
気がついたら時計は0時を回っていた。
閉店まであと1時間だというのに、いちゃついているカップルはどこにもいない。
東京のクラブとのギャップを感じる。
フロアの隅っこに移動。
俺の汗をなでつづけるかのじょ。
「そうえいば、俺の汗甘いんだよ。舐めてみ。」
珍しくオラオラ系なyuu。
抵抗なく俺の汗がついた人差し指を舐めるかのじょ。「普通にしょっぱいやんwwwww]
当たり前ですよごめんなさい。
かのじょのその指を俺の口にもっていき、間接キス。からのキス。
ノーグダ。
パイ。
Cとみた。
「これ以上の続きは後だよ。戻ろう。」
そういってダンスフロアへ。
他の男たちにも輪に交えて踊る。
yuuは、まだ他にアプローチしたかった。
このクラブには、高スペがいる。
yuuは、1人でこっそり離脱した。
残り10分で高スペにしかける。
4組目
初めて見た。
10だ。
美のイデアがそこに具現化していた。
しかも、単体ではなかった。
高スペの4人組。
10&10&9&8
まわりを威圧する。かのじょたちのまわりだけ、音が止まっているように見えた。
4人で不機嫌そうに話している。
空いている。
それはそうだ。
これほどかわいい女性が揃うと、恐怖すらおぼえる。
yuuは足が震えた。
武者震いではない。実際に怖かった。
この恐怖に負けず、アプローチする男もいた。
ガンシカを食らっていた。
yuuはビビる。
既に3秒ルールを違反していた。
アプローチしてはいけない。
しかし、これほどの高スペにはもう出会えないかもしれない。
気がつくと、そのセットに向けて歩き始めてきた。
声掛け。どのように声をかけたか覚えていない。
たしか、名古屋のクラブは1時で閉まるって本当ですか?みたいな感じだったと思う。
ガンシカ
hahahahaha
よくやった。yuu。
高スペにアプローチできるようになったお前は成長したよ。
対高スペ専用ピックアップ・ラインを束ねたミステリー・メソッドの練習をしておくべきだった。
自信の無さが露呈した。
ダンスフロアに戻る。
最後の曲がビッグバンっていうのはいかがなものか。
退店後
さっきの4人組と合流。
2&4&7はカラオケを希望していた。
しかし、カラオケで朝までコースはきつい。
8を引き剥がすチャンスもなくなる。
ゴールドマンさんと軽く相談。
小さな箱で5時までやってるところがあるようなので、そこに連れ出す。
可能ならば他男を2人捕まえて。
男は捕まらず。
6人で別のクラブに向かう。
うまくいかなかった。
2&4を放置したのが失敗だった(さっきも同じ失敗を犯したというのに)。
完全に不機嫌になった2人はカラオケに行きたいを連呼している。
ゴールドマンさんもその2人に対してキレかけていた。
ゴールドマンさんは、自分が興味のない女性に対してはかなり辛辣な扱いをするプロだ。
4人の中で、2が主導権を握っていた。
状況からして、関係を維持するのは困難だった。
俺たちはここに残ることに。
「カラオケ来ないの?」
「もう少し、男だけで楽しむよ。君こそ、俺たちと来ないの?」
「行きたいけど、女の子の間でそういうのはご法度やから・・・来ぃへんの?」
「ごめんね。早くしないと。ほら、友達が行っちゃうよ。」
「もう逢えへん?」
「かもね。2日には東京に帰らなきゃいけないから。」
「じゃあ東京行く。連絡するから番号交換しよ?」
連絡先を交換するのを忘れていた。
キスをして別れた。yuuは恋をしそうだった。
「デブぶっ殺すっすっっsっっっす!」
振り返ると、ゴールドマンさんが壁とモンゴル相撲をしながらボディ・ブローを連発していた。
極悪オヤジとはかれのことだ。
始発までストを試みるも、誰も歩いていない。
しかたがなく洗体エステという風俗もどきに行くも、
「品切れですw」という謎の対応を受ける。
疲れきった2人は、クラブもどきに入場。
爆音の中で眠りについた。
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学び
・ソーシャル・ダイナミクスをもっと意識しろ。ターゲットだけではなく、セット全体を魅了しなければ。
・ミステリー・メソッドを身体化せよ。いざという時に無意識に繰り出せなければ意味が無い。
・ガンシカ崩しの方法を模索。スト師の方々を参考にしよう。